先日の話です。 6年前に屋根、外壁の改修工事の 監理をさせて頂いた、お客様より 緊急の連絡が入りました。
「天井から水が落ちてくる。これすがもれ?どうしよう?」という内容の電話でした。
すぐにお伺いして診ると 1階の収納の天井の石膏ボードが 垂れ下り、ビニールシートに水がびっしり この状態でシートをはがしたら もし、屋根に溜まっている水があるなら とんでもない水が流れ出してしまう。
まずは屋根の上に上がって、 雪をよけ、屋根の状態を確認したが 氷も溜まった水も無し。
そこでまた、家の中に戻り 「ここは1階の天井で、この上には2階がある。屋根ではないが、シャワールームがある」
これは天井の解体しかないと判断。 まずはシートに溜まった水をバケツで 受け取ると、バケツで2杯で止まった。
次は水がしみている、断熱材(黄色い綿のようなもの)を取り除くと 合板に水滴がびっしり付いていた。 もっと近くでよく診ると 銅管(給湯用の管)から、糸状の噴出しを 発見。 すぐに給湯用のバルブを閉める。 これは銅管にできた「ピンホール」という 経年劣化による、非常に小さな穴が原因でした。 このピンホールは使用の年数で発生することがあり、施工不良とか、管の製品不良ではありません。 どこの家でも発生する可能性があります。
改修方法は穴の開いた管を部分的に交換することで完了ですが、調査で解体した部分や水にぬれた部分は交換が必要です。
これからの時期には 「すがもれ」「結露」といった問題が 多発しますが、 すべての原因がこれとは限りません。
今回のように管の穴の場合もあります。 原因をしっかり把握して、改修をしないと 問題は解決しません。
「すがもれ」の場合は大量の水が室内に 流れ出すことがあります。 ご注意ください。
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