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すがもれ〜?結露??

投稿日:2008/2/5

先日の話です。
6年前に屋根、外壁の改修工事の
監理をさせて頂いた、お客様より
緊急の連絡が入りました。

「天井から水が落ちてくる。これすがもれ?どうしよう?」という内容の電話でした。

すぐにお伺いして診ると
1階の収納の天井の石膏ボードが
垂れ下り、ビニールシートに水がびっしり
この状態でシートをはがしたら
もし、屋根に溜まっている水があるなら
とんでもない水が流れ出してしまう。

まずは屋根の上に上がって、
雪をよけ、屋根の状態を確認したが
氷も溜まった水も無し。

そこでまた、家の中に戻り
「ここは1階の天井で、この上には2階がある。屋根ではないが、シャワールームがある」

これは天井の解体しかないと判断。
まずはシートに溜まった水をバケツで
受け取ると、バケツで2杯で止まった。

次は水がしみている、断熱材(黄色い綿のようなもの)を取り除くと
合板に水滴がびっしり付いていた。
もっと近くでよく診ると
銅管(給湯用の管)から、糸状の噴出しを
発見。
すぐに給湯用のバルブを閉める。
これは銅管にできた「ピンホール」という
経年劣化による、非常に小さな穴が原因でした。
このピンホールは使用の年数で発生することがあり、施工不良とか、管の製品不良ではありません。
どこの家でも発生する可能性があります。

改修方法は穴の開いた管を部分的に交換することで完了ですが、調査で解体した部分や水にぬれた部分は交換が必要です。

これからの時期には
「すがもれ」「結露」といった問題が
多発しますが、
すべての原因がこれとは限りません。

今回のように管の穴の場合もあります。
原因をしっかり把握して、改修をしないと
問題は解決しません。

「すがもれ」の場合は大量の水が室内に
流れ出すことがあります。
ご注意ください。