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欠陥ではありません

投稿日:2015/8/29

「風除室を造ったら、雨もりが始まった?」


たまにあるご相談です。

建物が完成した後に
追加で造った風除室。

風除室を造る前に
また、こうなったら時に
正しく説明できれば、いいのですが。

雨もりだから、欠陥という方も

そうではないのです。

現在、外壁は一般的に

通気層工法が採用されています。

この工法は
壁内部の結露防止と
二重防水の効果があります。

サイディングは1次防水ですが

1次防水から雨水が入っても
この通気層に二次防水があり

基礎水切りから外部に排出する仕組みに
なっています。

サイディングからは雨水が入ることが
前提で設計されており、
施工もそのようなされているはずです。

通気層は2階から1階まで
通して施工されていれば

2階のサイディングから入った雨水は
1階の基礎水切りから排出されます。

この建物もそのように造られていました。
正しい施工ですが

なかなか、一般の方には理解し難いようです。

建物完成時には外部だった玄関が

風除室を造った結果
内部になり

内部に雨水が流れ出すのは
欠陥だと思われるようです。

風除室を後から造る場合
しっかり説明して
理解して頂いていないと

こんな話になってしまいます。


次回は来週末に更新の予定です。


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