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結露?雨漏り?すがもり?

投稿日:2017/11/19

「すがもり」は一言で云うと
冬の雨漏りですが、夏の雨漏りとは違い
屋根に氷が出来ることで発生します。

寒くなるこれからの時期は
「結露」のご相談も増えてきます。

ただ、結露とは思わないで
現象だけを見て、
「すがもり、なんですが?」
という、ご相談もあります。

このご相談は
2階の照明器具まわりから
水がしみ出してきた現象です。

天井裏から見ると確かに
水シミの跡がありましたが
現在はぬれていませんでした。

私は天井照明に原因があると判断しました。

この天井照明は天井埋め込みタイプで
ダウンライト形式のようです。

天井照明器具を付ける際に
天井の防湿シートをくり貫くことに
なりますので、大きな穴が空いた
状態になります。

天井を解体して、はっきりしましたが、
この穴から、部屋の中の湿気が
断熱材に流れ込み
それが冷たい冷気に触れて
結露したものです。

その結露した量が非常に多くて
合板を広い範囲でぬらしていました。

この建物はツーバイフォー工法で
通常の施工がされています。

原因は天井の防湿シートに
照明器具を付ける為に
大きな穴が空いていたことです。

原因が分かれば、改修方法は決まります。

照明器具は埋め込みタイプではなく
天井面に露出タイプの照明器具を
付ければ、今後はこのような現象は起きません。

結露も大きな問題にあることがあります。
ご注意ください。

次回は来週末に更新の予定です。