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チョットした現象を見逃さないように・・・

投稿日:2010/1/16

北海道は、やはり冬に問題が起きていることが多いです。
この写真は何度か相談を受けている方から
「壁から水が出てきているの・・・・」という
連絡が入り、お伺いした時のものです。
壁に一本の水の流れがありました。
ただ、壁を触ってみると、クロス全体がぐっしょりぬれていました。
クロスは簡単にはがれ、その下の石膏ボードもぐっしょりぬれていました。
この壁は斜めになった天井につながっており、
水の浸入口は屋根にあると判断しました。

このまま、冬を越えることは、かなり不安が残るので、天候を見ながら、屋根の点検、補修そして内部天井の解体調査、復旧工事を実施しました。
下の写真は内部天井を剥した状態のものですが、私の判断は正しく、斜めの天井全体に水ぬれが発生していました。
よく診ると天井クロスの内部側にカビが多数付着しており、下地の石膏ボードの裏面にも黒かびが多数付着していました。
これの原因は「すがもれ」ですが、1度や2度ではなく、少なくても、2〜3年、この現象が続いていたと思われます。
幸い原因も判り、改修工事も無事完了することができました。

この「チョットした現象」を見逃していると
後数年で屋根の木が腐ってしまったかもしれません。
「チョットした現象」ですが、チョットした現象と思って、放置しておくと、とんでもないことになることもあります。
冬は特に注意して、チョットした現象をチェックして診てください。
気になる現象があれば、お気軽にご相談ください。