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雨もりは難しい?です。

投稿日:2012/9/9

今回の事例は
鉄骨造の3階建て、アパートです。

1階の床にしみ出て来る、水の原因調査です。

上の写真はその1階の外壁面の内部壁を
剥がした状態です。
何度か、いろんな改修工事をしているようで
それでも直らないという経緯があります。
内部の石膏ボードを剥がすと
上部に黄色いグラスウール(断熱材)があり
その下の部分に発泡ウレタン(白色)があり
これが、その改修工事の1つのようです。

下の写真のように更にその発泡ウレタンも
含めて、撤去して散水試験を実施しました。
結果はALC外装材と基礎の境目から
漏水がありました。
外壁への散水は1階の外壁部分だけでしたが
その上部を含めた、
外壁から雨水が浸入したのが原因です。
外壁内部の結露が原因と思っていたようで
断熱材である、発泡ウレタンを施工していたようですが、この調査からは原因は違います。
結果、直らなかったようですね。

ALC外装材には塗装がされていましたが、
その塗装がかなり劣化しており、それが原因ですから、そこを直さないといけません。

外壁工事をすると、かなり工事費が掛かりますので、そこまではと躊躇していたようです。
原因を追究して、やることをやらないと
何度、やっても直りません。

次回は今週末に更新の予定です。