住宅診断の【エスパス一級建築士事務所】

ハウスドクターとしてお住まいのトラブルを解決!


住宅診断の事例紹介


トップページ住宅診断の事例紹介一覧>中古住宅購入前検査

中古住宅購入前検査

投稿日:2024/1/22

空き家問題が大きくなってきています。
資源ですから、活用できるものは使うといいですね。

ただ、住宅診断は購入後ではなく
購入前をお勧めします。

購入予約という形で
手付金を支払う場合もありますが
後で解約する場合、ほとんどの場合
手付金は戻ってきません。
契約書に記載してあります。

10年ほど前に
手付金を200万円支払っており
その後、何か気になることがあり
私の処へ相談にこられました。

調査の結果、重大な構造欠陥が見つかり
解約をしましたが、
お金は戻りませんでした。

私の購入前の住宅診断は5時間ぐらい掛かります。

購入前ですから、解体調査はできません。

構造上の検査を表面から判断するには
床の傾斜をオートレーザー測定機を使います。

そして足の裏で違和感を感じた処には
デジタル傾斜機で測定していきます。

柱の傾斜もオートレーザーと
デジタル傾斜機を使って確認していきます。

床下、小屋裏も可能な限り入って調査します。

劣化状態や不具合を調べます。

その他
天井裏や床下の気密、断熱状況を確認
天井裏からは外壁の断熱状況も
確認できることもあります。

今回の建物は築40年でしたので
現在のような断熱、気密仕様ではありません。
ただ、建築当時の一般的な仕様でした。

購入後、どのような改修をするのかを
購入前に決めておくと
全体的な費用の予算の検討ができます。

購入を決めてから、後で困らないように
購入前調査、検討は必要だと思います。

重要なのは焦らないこと。
不動産会社のペースでなく
自分自身でしっかり判断して決めてくださいね。