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この時期の屋根の上は?

投稿日:2022/2/16

2月から3月にかけて
「すがもり」が多発します。
(冬の雨もり現象)

今年は雪が多いので屋根の上は雪で
すっぽり、覆われていると思います。

この雪が融けて、凍るを繰り返す
これからの時期は「すがもり」が多発します。

「すがもり」の多くの原因は
スノーダクト屋根の横樋で起こることが多いです。

この横樋は屋根全体の雨水や雪融けの水を
集めて、排水する処です。

冬はこの横樋の部分が凍って排水を
さまたげると横樋が水でいっぱいになり
屋根板金の接合部から、漏水になります。

ただ、横樋が凍らなくても
雪が排水をせき止めることもあります。

横樋は排水の縦パイプと繋がっており
その先は地面の中の排水菅へと繋がっていきます。

地面の下の排水管からは
暖かい空気が上昇してきて
横樋を流れることで
写真のように空洞ができます。

この空洞の上には雪が覆いかぶさっています。
日中の暖気が強いと雪が融け
この空洞を潰し、横樋の排水を妨げます。

ここに写真のようなダクトカバーがあれば
雪によって、排水を妨げることはありません。

このダクトカバーを設置していない家の方は
この時期、ご注意くださいね。