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タイルだから、一生大丈夫?

投稿日:2018/7/23

そう思われている方は多いでしょう。

外壁に張ったタイルの剥離、落下事例です。

タイルは焼き物ですから凍害にも強く
耐久性もあると思います。

ただ、タイルをどのように張るか?
施工方法によっては写真のような事も起こります。


この写真の施工は「乾式施工」
別名「引っ掛けタイル」とも呼ばれています。

よく外壁に使われているサイディングと
同じ材質のベースボードサイディングに
タイルを引っ掛けて施工するものです。

ベースボードサイディングの突部分に
接着剤を付けて、タイルを引っ掛けます。

モルタルを使わないので
乾式施工とも呼ばれています。

一般地では問題はないのでしょうが
寒冷地では凍害により
ベースボードサイディングが破壊され
タイルの剥離、落下が発生しました。

20年前に住宅メーカーに私が勤めていた時
この引っ掛けタイルを使いたいと
営業から検討依頼が来ました。

このような現象が起こる事は
容易に推測され、使用は止めました。

一般地では起こらない事が
寒冷地ではあたり前のように起きます。

外装材メーカーの責任ではなく
この工法を採用した住宅メーカーの責任です。

これを経年劣化とするのは間違いです。
10年過ぎたから、責任はないというのは
おかしいと思います。

家の不安、疑問がある方は
メールフォームなどで
お気軽にご相談ください。

次回は今週末に更新の予定です。

(北海道でも比較的暖かいー登別市の家)