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欠陥?瑕疵?施工不良?

投稿日:2017/8/27

北海道でもよく使われてきた

外壁の材料で
乾式タイル(タイル引っ掛け)工法

これはベースボードサイディングに
タイルを引っ掛ける施工の物です。

いろいろと問題が起きています。

タイルが落下したり
落下の前にはタイルが大きく
盛上がってくる現象です。

この事例は落下直前の状態を
調査したものです。

ベースボードサイディングの
ジョイント部(コーキング施工)で
タイルが盛り上がっているのが分かります。

更に下地を調べていると
窓上のベースボードサイディングが
下地に固定されていない。
コーキングで固定ですか?

外装メーカーのマニュアルでは
下地に合板を使うことは禁じています。

写真のように合板の場合は
中の材が抜けて空洞になるという
現象が起きており
合板の強度が極端に減少します。

そして、その下地合板を固定する釘も
メーカーのマニュアルに明確に規定
されていますが

この建物には数種類の
釘、ビスが使用されています。

施工監理がされた状態とは思えません。

作業者も何も知らないのでしょうか?

住宅の場合
施工監理はあまりなく
実際に施工する作業者に
依存するケースが多いようです。

施工監理をしっかりする会社に
仕事はお願いしたいものですね。

次回は来週末に更新の予定です。